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2009年12月14日月曜日

ほむらいろてどんな色?


ネットのお友達のブログにこんな詩がありました。
以下全文コピーですがとても印象的でした。

「ほむら色の空」前野時子さんの詩を
皆さんに感じてもらいたくて
日を改めて載せました。

ほむらいろって どんな色か知ってますか
赤とオレンジ色を 重ねた
お日さまの色 もえる火の色 炎の色
炎色と書いて ほむらいろと 読むのです

ほむらいろの空を 見た日が 旅立ちの日
大切な人たちとの 別れ
選ぶことが できない ひもじさ

遊び道具も 下着も ラジオも
かけ時計も なんにも ない

ほむらいろの空は愛も夢も文化も
人々から とりあげて
空しさだけを のこして 通りすぎていった

「お母さんと かわっていれば よかったのにね」
言われるたび 幼子は
身の置き所の ない思いをした

お母さんの いない 子どもは 胸に
白いカーネーションを つけさせられて
母の日が めぐりくるたび
少女のころ 体が凍る 思いをした

ほむらいろの夜を 思い出すたび
「わたしが ふとんを 飛ばさなかったら
母さんは 死ななくても よかったのに」と
とよ子姉さんは いつまでも 思いつづけた

碧い 夏空の 下では
五十年たった 今でも

ふっと あの日の

死人の 臭いが してくることが ある

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